幼児期退行催眠で泣き泣き
思うところあって心理療法を学んでいる最中ですが、
学んだ技法は受講生同士で演習します。
この土曜日は「幼児期退行催眠」をやりました。
それがもぉ当時の情景がありありと脳裏に映像化されちゃって
私にとってはちょっぴり苦しい体験となりました
それでは
3・2・1、 ハイっ
場所は東京の頃の自宅。
とても見慣れたドレッサーの前で、
誰にも気付かれないようにとの思いで
ひっそりメソメソ泣くあたし。
背丈はドレッサーの鏡部分に達してなくて、
自分の泣いているワケを説明できそうな知識と言葉を持たないので
3~5才?
これは、実際に、頻繁に。あった風景だ。
チビっ子のあたしが泣いている理由。
それは脳内のスクリーンに映し出されている映像のせいだった。
チビのあたしの頭の中には、
どれくらいの頻度か知らないけれど、
たまに同じ映像が流れ込んできた。
始まりは、頭上で飛び交う言い争いからだ。
それはいつも生活の中で聞くのとは明らかに違う言語だった。
チビの頭の中では「あ、quarrel(口論)だ。まただ。またあのquarrel だ」と思っていた気がする。
なぜ言葉が達者じゃないチビが、口論のところだけ英語で思うの?
(ま、これは英語を知った後からの後付けの思い込みかも知れないので置いとこう)
頭上を飛び交う口論の始まりと共に生まれる言いようのない恐怖・・・
徐々にボリュームを増してゆく口論。
膨れ上がる恐怖。。。
その口論の主は。
地球儀が浮かんでる。まぁ~るい世界。
チビの頭のスクリーンに。
そこからニュォ~っと人が出ていて。
鼻がスッと高い、薄モスグリーンの軍服制帽の白人男性。
左を向いた横顔。
地球儀の向こう側からも、同じく軍服制帽の青い目の白人男性。
右を向いた横顔。
お互いは向き合って口論を激化させてゆく。
時には指を指し、「○×▼◆’#%!」と激しく、
だけどえらく冷め切った表情で罵り合う。
チビは「だめ!けんかしたらダメだよ!」と叫びたいけど身がすくんで泣きたくなるばかり・・・
最後には
「そっちがそういうことなら こういうことになるからな!」
みたいな捨て台詞の応酬の場面が繰り広げられ。
チビの脳裏には、映し出されないながらも
このままいくと白い雲が立ち昇り、
世界が壊れてダメになってしまうことが予告されている。
「だめ!ダメ~っ。そんなことしたらダメ~っ!!」
こみ上げる涙はもうどんなに頑張っても止めてはいられなくなる。
チビには分かっている。
この映像は日常の生活には出てこないことだから、
ということは自分のおでこの中だけのもので、
ママに説明して助けを求めたとしても理解させられない。
それ以前に。
数十年ぶりによみがえったこのビジョン、
今なら明らかに戦争を暗示してることを読み解けるけど。
戦争や原爆や世界という概念を知らない子供には
この映像がどんなものでどれだけ怖いのかを説明する術はなかったんだ。
だから、頭上で口論が始まり映像が来始めてもしばらくは普段と同じように振舞う。
でも、怖くて怖くて普通に振舞うことが無理になってくるので
ドレッサーの方に移動して、家族に後ろを向き、流れる涙を見られないようにする。
泣く理由が説明できないのに、泣いてる姿を見せてはママを心配させるからだ。
でも、そんな子供の様子の変化に気付かない母親なんていないよね~。
ママは気づいてた。
気付いてると知られちゃうと強情な娘の気遣いを無かったことにしちゃうから、
チビの左後ろで困ったように見守ってたんだ。
最後には現在のあたし自身がその場面に入っていって、
チビを抱きしめて「あの時は相当キツかったんだよね~、良く頑張ってた」って話してきたんだけど、
ホントに本当にあの時の言い知れぬ恐怖ったらなかったので、なんだか涙が止まらなくなっちゃった
さて。チビを安心させて退行催眠を終われたのはめでたしな結果なのだけど、
あの映像は何だったの
さらにナゾが深まってやしませんか。。。
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